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泣ける!魅惑のスタンダード ひとりで聴きたい失恋ソング10選♪

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スタンダードと言われている名曲の数々は、元々ミュージカルのために作られた曲が多く、昔のアメリカ製のミュージカルと言えばストーリーの類型は圧倒的に「ボーイ・ミーツ・ガール」

 

つまり男女の出会いから恋愛に発展するもので、歌われる曲はラブ・ソングが多くなるのは必然ですね。そしてそれらのラブ・ソングの中には当然失恋の苦しみや、苦い恋を歌った胸にしみる曲も多く存在します。

 

スタンダードの中の「サルーン・ソング」

 

サルーンとは酒場のことで古いアメリカ映画を観ていると、酒場のシーンには必ず主人公相手に気の利いたセリフ言うバーテンダーが出て来ますね。

 

そんなバーテンダー相手に恋の悩みや失恋の苦しさを打ちあける。そんなとき流れるボーカルを「サルーン・ソング」と言います。

 

かのフランク・シナトラは自らのことを「サルーン・シンガー」だと言っていたほどで、彼の歌うサルーン・ソングが心に響くのもよく分かります。

 

酒場で語りかけて来るような歌詞のボーカルをじっと聴き入っていると、歌の内容を自分に投影してしまいますね。

 

そんな心にしみるスタンダードの失恋ソングを集めてみました。

 

 

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Star Dust

 

「スターダスト」

多くのスタンダードの中でも、有名なことではベストのひとつにあげられる名曲ですね。

 

作曲者のホーギー・カーマイケルは他に「ジョージア・オン・マイ・マインド」や「ロッキンチェア」などを送り出していますが、やはり「スターダスト」が彼の代表作であることは誰もが認めるところです。

 

この曲は彼がインディアナ大学時代、校庭に寝そべって星空を見上げながら作ったと言われています。

 

”黄昏に星がのぼると別れのことを思い出す。

あなたはわたしに消えない歌を残して遠くに行ってしまった。

 

今では恋は昨夜の星屑。

夢に歌だ出て来るように愛の中ではあなたと一緒。

わたしの安らぎは歌の星屑の中にある。星屑のメロディー愛のリフレイン・・・”

 

ジャズ・シンガーなら誰もが必ず歌っている名曲ですが、ポピュラーなのはナット・キング・コールでしょうか?

 

個人的には美空ひばりさんが普段あまり歌われない、ヴァースからじっくりと歌い上げているバージョンがいいですね。

 


stardust

 

 

What' New?

 

「ホワッツ・ニュー」

1938年、ボブ・クロスビーオーケストラで発表された曲。当時のタイトルは「アイム・フリー」。

 

しかし翌年ジョニー・バーグが歌詞をつけ「ホワッツ・ニュー」というタイトルになり、これまでにスタンダードの有名な曲になりました。

 

直訳すると「何が新しいか?」ですが、これは日常語のひとつで「どうだい?」「何か変わったことは?」と言った感じが近いですね。

 

別れた恋人に偶然出会ったときのことを歌った曲で、女性が歌うことが多いので女性の失恋ソングと思いがちですが、シナトラやサッチモも歌っているので女性だけの歌ではありません。

 

”変わりない?どうしているの?昔と同じでやっぱり素敵。

変わりない?あのロマンスはどうしたの?

 

あれから会わなかったね。変わりない?迷惑だろうけど会えて嬉しいよ。

今も優しいけど分かっているよ。さようなら・・・。

 

変わりない?なんて聞いてごめんね。まだあなたを愛している”

 

投げかける言葉はそのまま歌詞になっていますが、きちんと韻を踏んているので心地よく耳に入ります。

 

口語体で語りかける歌詞ですが、こういう切ない内容の歌は「ニューヨークのため息」と言われるヘレン・メリルがぴったりですね。

 


Helen Merrill - What's New?

 

 

These Foorish Things

 

「ジーズ・フーリッシュ・シングス」

スタンダードの失恋ソングの代表的な曲のひとつ。

 

1935年イギリスのBBCのラジオミュージカルのために書かれた曲で、今も多くのシンガーに歌われています。

 

”口紅のついた煙草。飛行機のチケット。私の心は舞い上がっている

そんなことであなたを思い出す。

 

隣の部屋から聴こえるピアノ。お祭りのブランコ。

そんなことであなたを思い出す。

 

あなたはわたしを征服した。3月の風も電話の音もあなたのまぼろし。

そんなことであなたを思い出す・・・”

 

この曲もシナトラ始め数多くの歌手が歌っていますが、変わったところではエラがいい雰囲気を出しています。

 

 

 


Ella Fitzgerald - These Foolish Things (High Quality - Remastered)

 

Angel Eyes

 

「エンジェル・アイズ」

フランク・シナトラが「サルーン・シンガー」としての本領を発揮した名曲。

 

1953年の映画「ジェニファー」の挿入歌。「エンジェル・アイズ」とは天使の瞳。つまり恋人をあらわした言葉。バーで呑んだくれている男の歌です。

 

”恋なんてしないほうがいい。でもまだまとわりついて来る。

ハートの居場所がない。エンジェル・アイズがここにいないから。

 

今夜わたしはさまよっている。さあみんな飲んでくれ。

わたしをさかなに飲んでくれ。

 

今は誰が彼女のナンバーワンなんだろう?

何故エンジェル・アイズはここにいないんだろう・・・”

 

武道館コンサートのときシナトラは「皆さん。ひとりひとりがバーテンダーになったつもりで聴いてください」言ってから歌いました。

 


Frank Sinatra - Angel Eyes

 

 

Don't it make my brown eys blue

 

「瞳のささやき」

1977年クリスタル・ゲイルによって歌われた比較的新しい曲ですが、日本ではローラ・フィジィのバージョンがドラマの主題歌に使われたこともあって有名になりました。

 

この曲もまた多くのシンガーによって歌われているバラードの名曲ですね。

 

”わたしがこんなにブルーなことが分かっている?

あなたが何を考えているのか分からない。

 

そしてわたしの瞳がブルーに染まる。あなたが去っても明るく振る舞う。

そのあと泣いてしまうけど。

 

冗談だと言って。わたしの茶色の瞳がブルーに染まるから。

自分の感情に気がつかなかった。でも今はわたしの瞳は茶色なのに

あなたがブルーにしてしまう・・・”

 

この曲の邦題は最初「ブルーに染めないで」だったそうですが、やはり「瞳のささやき」がこの歌の雰囲気をよく出しているように感じますね。

 


クリスタル・ゲイル 瞳のささやき Crystal Gayle Don't It Make My Brown Eyes Blue

 

 

Killing Me Softly with His Song

 

「やさしく歌って」

この曲もスタンダードと呼ぶには新しく1973年グラミー賞で「ソング・オブ・イヤー」を受賞したロバータ・フラックの名曲。

 

ドラマチックな歌詞が魅力ですね。日本では「やさしく歌って」というタイトルですが「killing me softly」、直訳すればやさしく殺しているになってしまいますね。

 

正確には「やさしく苦しめている」が適当でしょうね。クラブに歌を聴きに来た女性の気持ちを歌詞にしています。

 

”その歌はわたしの人生を歌っているようだ。

彼はわたしの手紙を読んでいるようだ。

 

彼の指がわたしの苦しみをかき鳴らしているようだ。

ソフトだけどわたしを苦しめている歌が終わって欲しい。

 

でも彼は力強く歌い続けている・・・”

 

初めて聴いたシンガーなのにまるで自分のことを知り尽くしているような内容の歌をを歌っている、そんな設定がこの曲をより味わい深いものにしていますね。

 

ロバータ・フラック以外にも歌っているシンガーは多いですが、男性シンガーではペリー・コモの声がこの歌にマッチしています。

 


Roberta Flack - Killing me softly with his song

 

 

 Willow weep for Me

 

「ウィロー・ウィープ・フォー・ミー」

この曲もスタンダードとしてよく知られ、たくさんのシンガーが取り上げています。

 

中でもビリー・ホリデイによるこの曲は有名で、私もこの歌からまずビリー・ホリデイを連想しますね。

 

ビリー・ホリデイは「ブルースを歌うレディー」と呼ばれてますが、圧倒的にスタンダードを好んで歌っています。

 

そうは言っても彼女のボーカルはブルーなムードで響きます。彼女の不幸な生い立ちが影響しているのでしょうが・・・。

 

この歌のような哀しい内容の歌は彼女が歌うと胸に迫るものがありますね。

 

”柳よ泣いておくれ。風に囁いて。

恋は罪作りだと言って。破れたハートと嘆きを残して消えた恋。

 

夜に言って。光を隠してと。

誰もわたしがひとりで泣いているのを見つけられないように。

 

柳よ哀れんで泣いておくれ。枝を地面におろしてわたしを隠しておくれ。

暗くなったらわたしのために泣いておくれ”

 

ルイ・アームストロングとエラ・フィッツジェラルドのデュエットも印象的でしたが、やはりこの曲はビリー・ホリデイでとどめを刺しますね。

 

 

  
Billie Holiday-Willow Weep for Me (Live)

 

 

One for My Baby

 

「ワン・フォー・マイ・ベイビー」

「エンジェル・アイズ」よりもさらに「サルーン・ソング」として典型的な曲。

 

1943年の映画「青空の踊る」でフレッド・アステアが歌った失恋ソングです。失恋したアステアがこの歌を歌いながらバーをはしごするうちに、だんだん酔って最後はカウンターの上で踊りグラスや鏡を壊します。

 

失恋した男がバーテンダーに愚痴をこぼしている内容で、メロディーは軽快ですが男なら誰でも共感できる内容の歌で、シナトラ始め多くの男性シンガーが取り上げています。

 

”もう3時15分前。ここにいるのは君と俺だけ。

聞いてくれジョー。俺の話しを飲みながら聞いてくれ。

 

彼女にために一杯作ってくれ。もう一杯でおしまいにするよ。

よくあることさ。ジュークボックスに5セント入れてくれ。

 

よくあることさ。哀しい歌をかけてくれ。話しはいっぱいあるけれど。

 彼女のために一杯作ってくれよ。そしてもう一杯でおしまいだ”

 

ちなみにカウンターの上でのアステアのダンスは、後の「7人の愚連隊」でのサミー・デイビスJr.やマイケル・ジャクソンの「Black or White」に影響を与えています。

 

やはり不世出の偉大なダンサーですね。

 

 

 
アステアの歌60「One for My Baby」

 

 

Rpund Midbight

 

「ラウンド・ミッドナイト」

モダン・ジャズの大物ピアニスト、セロニアス・モンクは不朽のスタンダードナンバーを作っていますが、歌われることが多いのは「ラウンド・ミッドナイト」。

 

他の曲と同じように演奏のために作られた曲で、後から歌詞がつけられました。

 

”それは真夜中に始まる。日が暮れるまでわたしは大丈夫。

夕食のときに悲しく最悪なのは真夜中。

 

思い出は真夜中にやって来る。わたしの心はまだあなたに。

真夜中だけが知っている。

 

あなたはわたしの腕の外へ。そしてわたしの魂も抜け出した。

愛に翼をつけよう。いつか真夜中にあなたが帰るように・

 

愛を守ろう。あの真夜中が来るころに”

 

かなり難しい曲なので実力のあるジャズ・シンガーでないと歌いこなせないようで、エラ・フィッツジェラルドやサラ・ボーンにベティー・カーターなど。

 

そうそうたるシンガーが歌っている名曲です。

 

 


Ella Fitzgerald - Round Midnight

 

 

 Body and Soul

 

「身も心も」

サッチモのニックネームで知られたルイ・アームストロングはトランペッターだけではなく、歌手としても様々な名曲を取り上げていますが、この曲もそうした中の一曲ですね。

 

オーソドックスなシンガーに好まれる曲で、32小節AABAタイプの曲ですが、サビで2回転調する難しい曲でもあります。

 

”わたしの心は寂しい。あなたのためにため息をつく。

あなただけのために。

 

わたしのすべてはあなたのもの。身も心も。

あなたは何故つれないんだろう。

 

あなたがロマンスを捨てることは信じられない。

わたしの人生は難破しかかっている。

 

すべてを投げ出してしまう。身も心も・・・”

 

サッチモはもちろんサラ・ボーンの気だるいボーカルが雰囲気があって聞かせます。

 

 


Sarah Vaughan-Body&Soul

 

 

スタンダードはシンガーの実力も相まって、どの曲も耳に心地よく入って来ますが、やはり歌詞が心にしみます。

 

誰かを想いながらいつかを思い出しながら、ひとりでじっくり耳を傾ける・・・そんな夜もまた大人の過ごし方でしょうね。

 

 

 

 

 

 

 

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