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永遠の名作「ゴッドファーザー」の心に残る名セリフpart2編♪

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rintaro95.hateblo.jp

 

前作から2年後の1974年に公開されアカデミー賞6部門を受賞した名作。

 

1作目に続きその続編が作品賞を受賞したのは、アカデミー賞の歴史上ゴッドファーザーだけです。

 

partⅡは第一作で描き切れなかったビト・コルレオーネの青年時代と現在のファミリーのドン、マイケルの時代を平行して描いています。

 

そして忘れてはならないのがロバート・デ・ニーロの名前を一躍世に知らしめた感慨深い作品であるということですね。

 

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土地のドンに両親と兄を殺された幼き日のビトが、追手から逃げのびアメリカに移民としてやって来るところから物語は始まります。

 

そして現在、息子のマイケルはネバダに本拠を構え2軒のホテルを所有し揺るぎない地位を築いています。

 

そして新たに2軒のホテルを買収しようと画策しますが、ネバダ州選出の上院議員ギアリーは賭博営業の許可を出す条件として、25万ドルと4軒のホテルの売り上げの5%を要求。

 

おまけに彼とファミリーに対して侮辱的な言葉を吐くとマイケルは言います。

 

「議員、偽善はお互いだ。ただファミリーを侮辱することは許さん」

 

そして明日までに金と答えを用意しろというギアリー議員に向かって。

 

「今返事しよう。あんたに払う金はない」

 

話し合いは物別れに終わりますが、後にギアリー議員はマイケルの罠に掛かりファミリーの協力者になります。

 

partⅡは青年時代のビトが家庭を持ち仲間に恵まれ徐々にのし上がって行くのに対し、マイケルの非情さや冷酷さ孤独感を強調し対比させることによって、ストーリーにより重厚さを出しています。

 

特にビトの青年時代にはコミカルな場面や仲間との触れ合いを描いたシーンが描かれますがマイケルの心象風景はほとんど説明されません。

 

その練り上げられたシナリオとコッポラ監督の手法が、単なる続編の域を超えて優れたひとつの作品として成立させている要因ですね。

 

物語はマイケルと実在のユダヤ系ギャングのボス、マイヤー・ランスキーをモデルにしたと思われるフロリダのドン、ハイマン・ロスとの対立を中心に描かれます。

 

そしてマイケルを裏切りロスに情報を流してマイケルを窮地に陥れたのは、実の兄フレド。それを知ったマイケルが。

 

「面倒見てきただろ?」

「面倒だと?お前は弟で俺は兄貴だぞ。一度でも考えたことがあるのか?指図ばかりしやがって。それはフレドにやらせとけ、空港にはフレドを迎えにやれ。俺は兄貴だ俺にだって出来る。俺は馬鹿じゃない尊敬されたいんだよ」

 

男兄弟3人の中で「出来損ない」と言われていたフレドが心情を、マイケルにぶつけるシーン。思わずフレドに感情移入してしまう名場面ですね。

 

しかしマイケルは非情に言い放ちます。

 

「もう終わりだ、兄弟でも友達でもない」

 

やがて妹のコニーもマイケルとの確執からファミリーから離れそしての妻ケイも。

 

「あなたは負けることのない人ね」

 

と言う言葉を残し彼のもとを去って行きます。

 

ある日帰宅したマイケルは閑散とした家の中で呆然とたたずみ、別棟に住む母を訪ねて暖炉の前で母に心情を吐露します。

 

「聞きたいんだママ、パパの心の奥を。どう思っていたか、パパは強かった。ファミリーを守るために。だがその強さがかえってファミリーを失わせるとは?」

「子供のことで悩んでいるのかい?」

「そうじゃないファミリーのことだ」

「家族を失うことはないよ」

「時代が違う・・・」

 

マイケルが人知れず抱える孤独感、そして愛情溢れた家庭を築きファミリーを守り抜いた父ビトへの想いが複雑に交差し、寂寥感に胸が詰まる私の一番好きなシーンです。

 

そして遂にハイマン・ロスの暗殺を決意するマイケル。相談役のトム・ヘイゲンは厳戒な警備の中では「大統領を暗殺するようなものだ」と止めますがマイケルは聞く耳を持たず。

 

「この世の中で確かなことは人は殺せるということだ」

 

と暗殺を決行させます。

 

自分の敵対する者は絶対に許さない、どんな手段を用いても相手を抹殺する。物語はそんなマイケルの非情なまでの冷酷さ徹底的に描いています。

 

その冷酷さは最終的に兄フレドにまで向けられます。湖に釣りに出たフレドをボートの上で部下に命じて射殺します。

 

湖畔の椅子に座ってじっと湖を見る目るマイケル。カメラはじっくりとその虚無感漂う表情を映し出して行きます。

 

part1よりも骨太な人間ドラマに仕上げられた作品。シリーズの中でも私はやはりpartⅡが一番好きな作品ですね。

 

 

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