つい最近ネットを賑わせ賛否両論(否の方が圧倒的に多いようですが)のを意見が飛びかったこちらの話題。
加藤紗里さんのことはあまり知らなかったので調べてみるとこれまでにも何かと炎上騒ぎを起こしていたようですね。
まああの世界では芸人さん始め女優さんやタレントさんなど一度そういうキャラ付けをされると、もうどんなことでも何を言っても方々から切っ先鋭い手斧が飛んできます。
ただ過去の炎上騒ぎはさておき今回の彼女の発言や、批判コメントに対する彼女の反応は個人的に興味深く考えさせられる部分もありました。
ただ考えさせられたのは事実ですがその表現の仕方があまりにも稚拙でしたね。それはどういうところなのか。
大人は「言わずもがな」を理解していないと必要以上に敵を作ってしまう
「言わずもがな」とは言わない方がいい、言う必要がないという意味で、平たく言えば「そこまで言わんでええやん」フーテンの寅さん風に言えば「それを言っちゃあお終いよ!」そういうことです。
例えば加藤紗里さんは「旦那様の会社が倒産したらどうするの?」
「金の切れ目が縁の切れ目って言葉知らないのかな?」
「金目当てでしょ?すぐ離婚する」
「金がなくなったら離婚しかないですね。仕方ないことです」
「幸せはお金で買える?かわいそうに」
「裕福ぢゃない人に限ってこういうこと言うよねー幸せはお金で買えますよ」
女性が結婚に際してお金にこだわるのは批判されることなのか
マリリン・モンロー主演の「百万長者と結婚する方法」という傑作コメディー映画がありますが、劇中でマリリンはこんなことを言います。
「美しさが女の武器なら男の魅力はお金を稼ぐことよ」表面だけみると打算的で傲慢な言い方で男性には反感を買うかも知れません。
しかし日本でもビジネスで大成功をおさめた男性が女優さんやモデルさんを妻にしたなんて話はたくさんありますよね。
しかもその結婚生活も夫の事業が破綻すると、個人負債や様々な問題はあるにせよ結局は離婚に至るケースも少なくありません。
これを見ると彼女の「金の切れ目が縁の切れ目」もあながち間違いだとは言えないですね。
かつて私自身稼げなくて大切だった人を失った経験があります。そしてそのすべての原因は相手に受け入れたもらう努力を怠った自分にあります。
そんな経験をした私が今思うことは
「お金はすべての幸せを満たす条件にはならないが、パートナーと自分の不幸を回避するためのには絶対の条件である」
ということです。
ただそこで「金の切れ目が縁の切れ目」なんてあまりにもあからさまな言葉で表現してしまうのが彼女の浅薄というかおバカなところなんですね。
また「幸せはお金で買えますよ」に関してもなんでこんな言い方しかできないのかなぁと呆れてしまいますが彼女にとってのお金は幸せを買えるもの、つまり目的でありお金持ちとの結婚は目標であったと言えますね。
「幸せと健康はお金では買えない」とよく言われますが、買えるかどうかは別にしてもお金がないことで生じる不幸のほとんどは解決できお金で救える命があることも事実です。
そう考えると彼女が決定的に間違っていることは「本来不幸にならないための手段であるお金が幸せになるための目的になっていること」
そんな風に思ってしまいます。
私が彼女の発言は100%間違っていないと思いながらも、賛同する気にまったくなれないのはこの手段と目的を履き違えているところにあります。
稼げない男はクズ!だから金持ちと結婚することが目的になった。そしてそれが叶うとその対価として子供を産み育て家事もするということですよね。
しかしこれが果たしてフェアなパートナーシップと言えるのか甚だ疑問に思います。
そしてそんなモヤモヤを解決してくれたのは西原理恵子さんだった
ここまで結局加藤紗里さんを擁護しているのか批判しているのか分かりづらい考察になってしまいましたが、あるテレビ番組での西原理恵子さんの発言を聞いて「ああ!こういうことか!」と納得しました。
番組で西原さんは高須院長との関係を問われ「今まで付き合ってきた彼氏の中で金貨してくれと言わなかったのがこの人だけなんです」答え。
さらに金銭的に頼る彼氏に対して「勢いのあるときは楽しいけどだんだん腹が立つやらめんどくさいやらで」
そして「大好きっていう総量は同じだと思うんです。でも籍入れて狭い部屋でお金なくてとなるとそれが一瞬でザーッとパチンコ玉のようになくなって行くんです。そんなことが何度もあったんで今は大好きだけで一緒にいたいんです」
辛い思いもしたけどやっとたどり着いた到達点にいる幸福感、そんなことが伝わってくるような素敵な言葉だと思います。
稼ぎのない男はダメだという点においては加藤紗里さんも西原理恵子さんも共通してますよね。
でもそこに至るアプローチや言葉の重みの違いは歴然!さすが西原理恵子さんカッコいい女性です。
不幸を回避するための絶対条件である稼ぎすらないのはやっぱり男として一番ダサい。
今回の炎上でそんなことを再認識させられました。これは加藤紗里さんのおかげとも言えますが・・・でも決して好きにはなれません。