ステイホームにおすすめ!Amazonプライムで観るWOWOW社会派ドラマ5選♪
今回のコロナ禍で望むと望まざるとにかかわらず自宅でのリモートワークになった方も多くおられます。
しかし仕事ばかりではストレスやイライラの原因になり作業効率も落ちてしまいます。そんな仕事の合間にじっくり堪能できるドラマを観るのも息抜きになりますね。
紹介する5作品はどれも時間を忘れて鑑賞できる特にミドルエイジに観てもらいたい良作ばかり!ただドラマに集中しすぎて仕事に支障をきたさないように注意しましょうね!
WOWOW制作のドラマは圧倒的にハズレが少ない
これはよく言われていることですがWOWOW制作のドラマ、特に社会派ドラマと呼ばれるジャンルは上質な作品が多いことで有名です。
その理由として考えられるのはうるさく口を挟むスポンサーが存在しないこと。ノンフィクションや重厚なテーマを持った小説を原作にしていること。
そしてそれを丁寧に描き切るために練り上げられたシナリオ。視聴率稼ぎのためにキャストを知名度で選ぶのではなく役をきちんと演じることができる実力ある俳優をキャスティングしていることなど。
これはすべて地上波のドラマでは実現が困難なことばかり。それを実現できたのが秀作揃いの要因ですね。
本来なら5作品では収まりきれないくらいおもしろドラマはありますが、ここは断腸の思いで5つをチョイスしてみました。
石つぶて
清武英利のノンフィクション小説が原作のドラマ。2018年「東京ドラマアウォード」優秀賞と「日本民間放送連盟賞」優秀作品を受賞した作品。
キャスト
2001年に起きた「外務省機密費流出事件」の捜査に関わった警視庁捜査第二課の刑事たちを描いた作品。
あらすじ
警視庁捜査第二課知能犯情報係の木崎は政権与党の総務会長から呼び出しを受け「外務省にとんでもない職員がいる」と情報をリークされる。
木崎の調査では真瀬というノンキャリアの職員が数億円の預金と12頭の競走馬そして高級マンションの所有とキャリアよりもはるかに裕福な暮らしをしていることを掴む。
公金横領の裏付けを得た木崎は贈収賄を摘発する「ナンバー」と呼ばれる部門に資料を引き渡す。
しかし警視庁刑事部長の外務省上層部へのリークにより捜査は未着手のままで放置される。事件がこのまま握り潰されることを危惧した木崎は自ら真瀬への事情聴取に踏み切るが・・・。
殺人事件も派手なアクションもないドラマですが登場人物のキャラクター造形が秀逸で、感情移入しながら観てしまう上質なドラマです。
巨悪に立ち向かう勧善懲悪の凡百ドラマにはない緊迫感は一気に観てしまうこと必至ですよ!
空飛ぶタイヤ
第二十八回吉川英治文学新人賞を受賞した池井戸潤の傑作長編を原作としたドラマ。
2018年には長瀬智也主演で映画化されていますがやはり2時間という枠には無理があるのか、作品のクオリティーは断然ドラマの方が上ですね。
キャスト
あらすじ
運送会社の社長である赤松はある日カーブで脱輪事故を起こした自社のトラックが歩行者を死傷させたと報告を受ける。
警察は事故原因を整備不良と決めつけ事件の「容疑者」にされた赤松は執拗とも言える取調べ受ける。
それによって会社は顧客や金融機関からの信用を失い倒産の危機に陥ってしまう。しかし赤松は事故の原因が自社の整備不良ではなく、車両そのものに欠陥があったと考え独自の調査を開始する。
そして家族や社員のため会社の信用を取り戻すべく販売元である自動車会社という巨大企業に闘いを挑む。
各自動車会社が有力なスポンサーである地上波では絶対にドラマ化できない作品で、特定のスポンサーに影響を受けないWOWOWならではのドラマですね。
経済小説が原作ですがサスペンス的要素もありながら観終わった後にカタルシスを感じる優れたドラマに仕上がっています!
しんがり〜山一證券最後の聖戦〜
この作品もまた原作は清武英利 のノンフィクション小説「しんがり 山一證券最後の12人」。
4大証券会社のひとつ山一證券の自主廃業時に会社に踏みとどまって原因追求と清算業務を行なったしんがり社員たちを描いたドラマです。
キャスト
あらすじ
山一證券常務取締役である梶井は左遷社員ばかりで場末と呼ばれる取引の調査や不正防止が目的の「業務管理本部」本部長に就任する。
やがて総会屋への利益供与が発覚し旧経営陣は総退陣、そんな中お客様相談室長が殺害されさらに顧問弁護士の妻までも殺害されてしまう。
そして2600億円もの簿外債務が明るみに出て会社は存続に危機に。梶井らの努力もむなしく遂に会社は大蔵省証券局長から自主廃業の勧告を受ける。
廃業が決定すると社員はもとより役員までもが我先にと会社から逃げ出そうとするが、梶井たちは会社が破綻に至った原因の調査に執念を燃やす。
当時大きく報道された衝撃的な出来事を若松節朗監督は実際にしんがり社員に取材し撮影にのぞんだそうです。
シナリオも俳優たちの演技も素晴らしくもう第一話から引き込まれる良作ですね!
震える牛
食品偽装問題とBSE問題を題材にした相場英雄の社会派サスペンス小説が原作のドラマ。
未解決の殺人事件と食品偽装が絡み合い重いテーマですがサスペンス要素もあり見応えのある作品です。
キャスト
あらすじ
警視庁捜査一課の田川は未解決の「中野駅前強盗殺人事件」の捜査を始めるが、金目当ての強盗殺人という事件に疑念を抱く。
地道で丹念な捜査を重ね食品加工会社ミートボックス存在にたどり着く田川。そんな中ニュースサイトの記者鶴田と再会した田川は彼女の口からミートボックスの食品偽装疑惑について情報を得る。
捜査を進める田川はミートボックスの主要取引先であるスーパーのオックスマートも隠蔽に加担していたことを突き止めるが、オックスマート幹部と結託した警察幹部の圧力がかかり・・・。
「制約の多いドラマ制作の中でいつもWOWOWは思い切った挑戦をしてくれます。そんな現場で演じることはとても幸せです」と主演の三上博史が語っているように、このドラマもまた地上波での制作は難しかったでしょうね。
組織の中で個人が正義を貫く困難さを改めて考えさせられる上質なドラマです!
株価暴落
池井戸潤原作の銀行が舞台の金融問題とエンタテインメント上手く融合させたドラマ。
さすが元銀行マンであっただけに作品の安定感は抜群ですね。銀行内の権力闘争と爆破テロの標的にされた大手スーパー。
事件と株価の関係そして銀行はスーパーに救いの手を差し伸べるのか?骨太のドラマです。
キャスト
あらすじ
債務超過に陥った大手スーパー・一風堂。役員会議では「融資の要諦は回収にあり」と再建努力を怠っている一風堂への追加融資に反対する管理部の坂東に対し、財務部長の二戸は倒産させないために追加融資を認めるべきだと激しく対立する。
結論が出ないまま一風堂に連続爆弾テロが起こり案山子と名乗る犯人から声明文が届く。
事件によって一風堂の株価は暴落するが融資は実施されるのか。そしてこの混乱の中日頃から坂東を目の敵にしている二戸はあらゆる手を使って坂東を陥れようと画策する。
爆破テロがテーマのひとつになっていますが派手さはなく、複雑な人間模様が丁寧に描かれています。
ただ池井戸潤原作のドラマは「半沢直樹」の香川照之やこの作品の高嶋政伸のように少々エキセントリックな演技をする俳優が出てきますが、度が過ぎると演技がクサくなるのでもう少しさらっと描いた方がいいですね。
それを差し引いてもシナリオも間延びすることもなく5話に凝縮された秀作ドラマです!
まとめ
スポンサーの思惑や視聴率を気にする必要がないWOWOWのドラマは、どれもじっくりと作り込まれていて良い作品が多いですね。
今回ご紹介した5作品はどれも一話を見たらすぐに次と、止まらない面白さに夢中になって観てしまう作品ばかりです。
特にいつも忙しくゆっくりドラマを観ている暇のないミドルエイジの皆さん、ステイホームの間にドラマ鑑賞はいかがですね?
絶対に退屈しないドラマばかりですよ!