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「孤独のグルメ」における井之頭五郎さんの食事マナーについて重箱の隅を突っついてみた

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孤独のグルメ」は原作・久住昌之、作画・谷口ジローの漫画をテレビ東京によってドラマ化された作品で、2012年のシーズン1から2019年のシーズン8まで。

 

そしてその間もスペシャルが何作も放映された番組で主人公井之頭五郎を演じる、松重豊さんの当たり役として・・・なんて説明はもはや必要のない人気作品としてすっかり定着していますね。

 

毎回の舞台設定を高価な一流レストランなどではなく、街場にある美味しいお店に設定したのもこのドラマの人気を担う一端になったのは間違いないですね。

 

私も大好きで楽しみに観てましたが驚くべきは井之頭五郎の健啖家ぶり!

 

よくもまぁそんなに食べられるもんだと、どちらかと言えば小食である私からすれば心配になるほど・・・。

 

でもまぁいろんな料理を美味しそうに食べる姿を見ることができる楽しみも視聴者にはありますよね。

 

しか~し何度も観ているうちに料理人時代を含め飲食業界に長くいた身とすれば「ん?これは?・・・」というマナー違反も五郎さんは犯しています。

 

「そんなことどうでもいいじゃないか!美味しそうに食べてるところがいいんだから!」と思われる方も多いでしょうが、主に和食のマナー違反について重箱の隅を突っついてみることにします。

 

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引用oricon.co.jp

 

和食のマナーは箸文化によって形成された

 

日本は同じように箸を使う他の東南アジア諸国とは違いスプーンやレンゲを使わず基本箸だけで食事をします。

 

奈良時代以前は日本でも箸のほかに木のスプーンやレンゲを使っていたようですが、奈良時代になると漆器が普及し器に熱いものを入れても、手に持ち口をつけて飲むことが可能になったので箸だけで食事をするようになったんですね。

 

また家族であっても各個人が自分の箸を持ち共有しないのも日本独自の食文化のひとつだと言えますね。

 

箸で表現される食事のマナー

 

和食のマナーは箸使いのマナーと言ってもいいほど箸によって表現されることが多いですね。

 

「荒い箸」「掻き箸」「寄せ箸」「探り箸」「ちぎり箸」「撥ね箸」等々。上げていけばキリがないくらいあります。

 

やはり日本の食文化と箸は密接なつながりがあり、そこには日本人独特の食に対する美意識のようなものを感じますね。

 

 

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五郎さんのマナー違反集

 

冒頭でも述べましたが私は全シーズン1話も欠かさず観ているほどこのドラマのファンであることは間違いありません。

 

ただどうしても気になるところは出てくるもので「自分ならこれはしないな」と思うこともあります。

 

観ていて不快で仕方ないというほどでもないのですが料理人になりたての頃、厳しく仕込まれたせいかついつい気になってしまうんですね。

 

さてそれはどんなところでしょうか?

 

五郎さんのマナー違反 1 拝み箸

 

シリーズ前半には見られませんでしたがいつの間にやら食事の前に五郎さんが、箸を横に向け両手の親指と人差し指にはさんで「いただきます」というシーンが出てくるようになりましたね。

 

これは「拝み箸」といって和食では箸のマナー違反「嫌い箸」のひとつとされています。

 

「いただきます」は箸を置いたままで言いましょう。

 

五郎さんのマナー違反 2 「重ね箸」

 

「重ね箸」とは同じ料理ばかり食べ続けることで「片付け食い」とも「一丁食い」とも言われている作法としてはマナー違反になります。

 

例えばメインの料理を出されたときなど何口もその料理ばかり食べるシーンがありますね。

 

その料理の美味しさを表現するために演出上必要なことであることは理解できますが、たまに「そこですかさずご飯に行ってくれぃ」と思うことがあるのも事実です。

 

五郎さんは自らを「白米至上主義者」と言ってますがご飯をおろそかにしている回も見掛けます。

 

五郎さんのマナー違反 3 椀物や付け合わせを後回しにする

 

これも「重ね箸」と同じようですが定食屋さんではお盆にすべての料理を乗せて出てくることが多いですね。

 

血糖値の上昇を防ぐため食べる順番を決めているアスリートは別として、複数の料理を同時に出されたときはまんべんなく食べるのがマナーです。

 

これも演出上の効果を狙っているのでしょうが、付け合せやご椀物を後回しにするシーンむが観られますがまんべんなく箸をすすめるのがベストの食べ方ですね。

 

五郎さんのマナー違反 4 ご飯の上におかずを乗せる

 

残り少なくなったおかずをご飯の上に乗せて掻きこむ!見ていて豪快で美味しそうに映りますね。

 

しかしこれも立派なマナー違反です。和食の場合は基本的に箸は箸置きに、ないときは取り皿に乗せ料理が盛ってある器に上には置いてはいけないとされています。

 

これは料理の上を汚してはいけないからで、ご飯の上におかずを乗せるとご飯が汚れると考えられているからです。

 

じゃあ丼ものはどうなんだ?と思われるでしょうがあれはもうひとつのジャンルとして確立されたものなのでやはり別にするべきですね。

 

でも個人的には焼肉を食べているときに白いご飯の上にタレのついた肉を乗せて掻きこむのも捨てがたいなぁ・・・。

 

五郎さんのマナー違反 5 スーツのジャケットを脱ぐ

 

これは番外編とも言えそうですがビジネスシーンにおける服装のルールとして「Yシャツは本来下着だから人前でジャケットを脱いではいけない」というものがあります。

 

今ではほとんど守られていませんが私の周りには夏用にはスーツの素材を変えて、かたくなにこのルールを守っているビジネスパーソンも少なくありません。

 

初夏から秋口にかけてオフィス街ではランチタイムにYシャツ姿で食事をしている方がほとんどですからね。

 

まあ百歩ゆずってそれはいいとしても五郎さんのようにネクタイを緩め、シャツの袖をたくし上げてまで懸命に食事をする必要はないと思うのですが・・・これも気合を表す演出上の問題なのかな?

 

まとめ

 

ここまで五郎さんのマナーについて重箱の隅を突っついて来ましたが、これらはあくまでも「基本的な作法」の問題で食事相手やお店のスタッフ、そして周りの人に不快な思いさせないことだけ心がけていればいいことですね。

 

マナーばかりに気を使いすぎると美味しい食事も台無しになってしまいます。大人として最低限のマナーは頭に入れておいてまずは食事を楽しみましょう!

 

 

rintaro95.hateblo.jp

 

 

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