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自分流儀のダンディズム♪

元料理人そして元バイヤーがファッション、映画、小説、音楽好きなことを好きなように語ります。

「ロッキー・ザ・ファイナル」はツッコミどころ満載の「赤い河」だった!

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おそらく今日もどこかで「ロッキーのテーマ」を流しながら、筋トレに励んでいる方もおられることでしょうね。

 

筋トレをする者にとって不滅のBGMのこの曲、実は私も自宅で筋トレをする時は、YouTubeで「ロッキートレーニング」をBGM代わりに流しながら日々トレーニングに励んでおります。

 

そんな訳で(どんな訳だ?)昨日huluで遅れすぎくらい遅ればせながら「ロッキー・ザ・ファイナル」を観ました。

 

日々のトレーニングでは散々お世話になっておきながら、大変恐縮なんですがこのシリーズは「ロッキー3」でお腹いっぱいになって観てなかったんですね。

 

ご覧になった方も多いと思いますが一応あらすじを。

引退して長い年月が経ち老境に入り妻のエイドリアンに先立たれたロッキー、今では地元フィラデルフィアの名士としてイタリアンレストランを経営している。

 

そんなある日地元のTV番組で現役の世界ヘビー級チャンピオン、メイソン・ディクソンと現役時代のロッキーとのバーチャル試合が放送される。

 

コンピューターが弾き出した結果はロッキーのKO勝利!評論家はロッキーを高く評価するが、ある評論家に酷評されたことからロッキーのボクサーとしての情熱に再び火がつく。

 

体育協会を説得しライセンスを再取得したロッキーは、地元で小さな試合を組もうとするが、無敵のチャンピオンだが毎試合相手を秒殺するためファンから人気の低いチャンピオン側から、人気獲得のためエキジビションマッチを申し込まれる。

 

そして義兄のポーリーや息子のロバート、そしてかつてのトレーナーデュークらの協力を得て過酷なトレーニングを再開、遂にラスベガスのリングに立つ

 

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もうこれを読んだだけでツッコミどころが満載なのが分かりますね。

その1 いくら元世界チャンピオンとは言え、引退して20年以上経つ人間にライセンスが下りる訳がない。

 

その2 毎試合秒殺するほど強い無敗のチャンピオンが、マイク・タイソンのように素行に問題がないかぎり、強すぎるという理由だけで不人気だとは考えにくい。

 

その3 いくら過酷なトレーニングを積んでも年齢的に、プロのリングに上がれるはずがない。

 

その4 ショー的要素の強いエキジビションなのに、お互い最初からガチで闘う。

 

その5 しかも現役チャンピオンの強打をまともに食らって。何度もダウンしてその度に立ち上がって来る。・・・等々。

 

4に関しては試合前チャンピオンがケガさせようと、本気でかかって来たら遠慮なくぶちのめすと言ってはおりましたが・・・。

 

もう本当にツッコミどころがあり過ぎですね。で、観た結果つまらなかったのかと聞かれると・・・泣きました。

 

なんじゃそりゃ!と言う声が聞こえてきそうですがマジで泣きましたね。

 

理由はただひとつ!この作品の大きなテーマのひとつ「失われかけていた父と息子の絆を取り戻す」というところ、父と息子のこんな話しに私はすこぶる弱いんですね。

 

試合を決めたロッキーに息子のロバートが訴えかけます。

「俺は父さんを恨んだよ、みんな俺を見ると父さんを思い出す最悪だよ」そして「父さんの子だから就職出来た。付き合って貰えた、やっと自分の力で前に進もうとしたら今度の試合だ。迷惑なんだよ世間では父さんは笑いものだ、俺まで笑われる平気なの?」

 

これに対しロッキーは答えます「お前の成長を見るのが最高に幸せだった。だがどこかで変わってしまった。自分の不甲斐なさを影にかすむせいにした。人生ほど重いパンチはない!だが大切なのはどんなに強く打ちのめされても、前に進み続けることだ。自分の価値を信じるならパンチを恐れるな!自分の弱さを他人のせいにするな。お前は卑怯者とは違う。どんなときでもお前を愛し続ける。お前はかけがえのない人生の宝だ」

 

そして翌朝ロッキーが妻エイドリアンの墓の前に座っていると、ロバートがやって来て父に告げます「父さんといる。いいかな?久しぶりに試合も見たいよ」そして抱き合う父と息子。

 

ベタでありがちですがこういうシーンには弱い!弱いったら弱い!

 

ここからシリーズお馴染みトレーニングシーンから、試合へと進むわけですがロッキーはなんと!現役の世界チャンピオンと10R闘い抜きます・・・・ありえない・・・。

 

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しかしそれが出来たのはある秘密があったんですね。シナリオを書いたスタローンもここは悩みどころだったでしょうね。

 

そしてあるアイデアが閃いたと思われますが、それが「赤い河」方式!(ちなみにこれは私の造語です)。

 

「赤い河」と言えば1951年に公開された「脱出」「リオ・ブラボー」「紳士は金髪がお好き」などの名匠ハワード・ホークス監督、アメリカの国民的俳優ジョン・ウエイン主演の西部劇の名作ですね。

 

この作品のラストでジョン・ウエインと当時新人のモンゴメリー・クリフトが、派手な殴り合いをするシーンがあります。

 

このシナリオを読んだジョン・ウエインは監督に「あの坊やと俺が殴り合いをする?それは無理がある」と難色を示したそうです。

 

当時数多くの西部劇に出演し実際体も大きかったジョン・ウエインに対し、モンゴメリー・クリフトは背も高くはなく線も細い体型でジョン・ウエインの主張も無理もないところですね。

 

ところがハワード・ホークス監督は「なあデューク」とジョン・ウエインをニックネームで呼び「まともに殴り合ったらそれは無理があるだろう、しかしその前に君が腹に一発銃弾を食らっていたら?」とニヤリ。それならとジョン・ウエインも納得した撮影に入ったそうです。

 

スタローンはこれと同じ映画的技法を思いついたんですね。つまりチャンピオンのディクソンが試合序盤で左拳を骨折してしまい、痛みの感覚がなくなる中盤以降まで右腕一本で闘うはめになります。

 

実際には右腕一本でも楽に勝てるとは思いますが、映画ファンとしては百歩では足りないけれど千歩くらい譲って納得してあげたいですね。

 

作品自体の評価は分かれるところですが、いつものパターンだとは思いながら最後はロッキーに感情移入してしまいます。

 

でももう今度こそお腹いっぱいかな?

 

 

 

 

 

rintaro95.hateblo.jp

 

 

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