「辛子明太子・からし高菜・ご飯。お好きなだけどうぞ!」この魅惑的なにフレーズにつられ「やまや」のランチを食して来ました。
場所は京都のオフィス街、四条烏丸の交差点の北東「三井ビル」の地下一階。うどんや和食、イタリアンのお店が並ぶ中奥へ進むと看板が目に飛び込んで来ます!
11時開店で着いたのが11時30分くらいでしたが、それでも店内は満席に近いほどお客さんが入っていました。
早速入店。レジの横にメニューが置いてあり、そこで注文し会計を済ませてから席に案内されるシステムになっています。
今回はふたりだったので、せっかくだからと郷土料理の「がめ煮」と明太ずくしで行こうと「鶏の唐揚げ明太風味」をチョイス。
席につくと、もう好きなだけ食べていいんやでとでも言うかのように「辛子明太子」と「からし高菜」が鎮座しております。
そして何故だかこんな本が各テーブルに!
果たしてこの本を読む人がいるんでしょうかねぇ。
注文の品を待つ間にこの本を手に取り「う~んそうかぁ!なるほど。明太子にはそんな秘密があったんだぁ~」などと感心しきりのお客さんがいたら、それはそれで問題があるような・・・。
そして待つこと約10分注文の品が到着しました!
こちらが「がめ煮定食」福岡の郷土料理だそうですが、「がめ煮」とは世間一般で言うところの「筑前煮」のことなんですね。
そう言えば福岡県は昔は筑前の国と呼ばれていたことを思い出しました。
「明太子のひみつ」は知ろうとは思わなかったですが「がめ煮のひみつ」はここにめでたく解明されました。
そしてこちらが「鶏の唐揚げ明太風味」。これをふたりでシェアして食しました。もちろん明太子とからし高菜もたっぷりと。
お味やその他のまとめ
今回は私の料理人時代の師匠で、現在も某有名料亭の料理長を務めておられる方とご一緒させて頂きました。
そしてふたりの一致した感想を正直に言うと「がめ煮」はレシピがしっかりしているのか上手に煮付けてあって美味しかったです。
しかし「鶏の唐揚げ」に関してはもし行かれることがあっても注文はなさらない方がいいと思います。
もちろん各店舗によって調理する人が違うと美味しい店もあるのでしょうが、四条烏丸店に関してははっきり言っていただけないお味でした。
唐揚げはあくまで基本的にですが「2・4・1の法則」というものがあり、まず低温で2分揚げ一度油から取り出し4分置きます。
そうすることによって余熱で鶏肉のジューシーさを損なうことなく、中まで熱を通し次に高温の油で1分間。
これで衣はサクサク中身はジューシーな唐揚げが出来上がります。
ここのお店の唐揚げはおそらく2度揚げをしていないので、衣はサクッとしていますが鶏肉がパサパサしていて明太の風味もまったくしませんでした。
辛子明太子はいわゆる「くずれっ子」というもので、製造過程で崩れて原型が残っていないものが使われていました。
コストを考えるとそれは仕方ないですが、お味の方は文句なし!美味しかったです。やはり明太子はご飯によく合いますね。
全体的な印象としては私も師匠もそんなに食べる方ではないので、ご飯は一膳で充分でしたが「明太子があればご飯は何杯でもイケるぜ!」という方にはピッタリのお店だと思います。
もし次に行くならちらりと見えた隣のテーブルのお客さんが食べておられた、魚の干物がメインの「日替わり定食」にチャレンジします。
あれは美味しそうだった…う〜ん。