天然と言われても残念な人と言われないために
残念な人。この言葉には様々な定義がありますね。場の空気が読めない人であったり他の人の行動に少しだけ乗り遅れる人であったり。
出掛ける予定の日に決まって雨になったり、食事や旅行の予定を立てていたのに急に都合が悪くなったり・・・。
そのようなことが重なると「あの人は残念な人だ」と言われることがありますね。ただここで言う残念な人とはチャンスを自ら逃してしまっている人のこと。
「チャンスはあとになってあれがチャンスだったと気づくもの」とも言われますが、自分でそのチャンスかも知れない状況を潰してしまう人は確かに存在します。
それでは果たして自分はどうなのか?と問いかけてみたとき、どのように判断を下せばいいのでしょうか?
誰かにアドバイスを貰いたいときの質問の仕方を考えてみる
仕事のことで悩みがあるときに。
1「現在こんな状況なんですがどうしたらいいでしょうか?」
2「現在こんな状況なんですが、~の理由で~しようと思うのですがどう思われますか?」
人間関係においても。
1「こんなことを言われた(又はされた)のですが、あの人はいったいどう考えているんでしょうか?」
2「こんなことを言われました。もしかすれば私が~をしたのがきっかけかも知れないですがあの人はいったいどう考えているんでしょうか?」
これは明らかに1の質問の仕方をしている人の方が残念な人と言えそうですね。ふたつの質問の違いは分かると思いますがポイントは「自分で考えているかどうか」ここが大きな違いですね。
頭の中がパニックになると残念な人になる
一方は自分で考えることをせず思いつくままに質問する。そしてもう一方は一度自分の頭の中で考え整理しその上で伝え質問する。
自分で考えることを放棄するとき人は精神的にパニック状態になっていると言えます。つまり考えたくないんですね。冷静な状態ではないと言うことです。
自分の考えがすべて正しいとは言えませんが、それでも一度冷静に考え伝えることでより的確なアドバイスを貰うことが出来ますね。
周りの状況や相手の人ばかりにフォーカスすると、感情が揺さぶられ自分をコントロールすることが出来なくなります。
そんな状態続いて行くと自分は冷静だと思い込んでいても、チャンスの目を潰してしまう結果に陥りやすく残念な人になってしまします。
仕事や人間関係にもマイナスになってしまいますね。もし自分がそんな風になっているなと思っても心配無用です。質問する前に少し時間を取って「自分はどうしたいのか?何をしようと思っているのか?」それを考えて伝えるだけでOKです。
これは自分自身いつも心がけていたいことです。
しかしこれとはまったく別に伝える言葉を間違うだけで、自分の思っていることと真逆の意味に伝わってしまうという残念な人もいますね。
うちの部下などその最たるもので、まぁ笑ってしまうほど残念極まりない奴でして。もういろんなエピソードを残しています。
こいつは正式な記録に残っている日本で初の異種格闘技戦を闘った伝説の柔道家を祖父に持ち、自身もあらゆる武道を幼いころから学び所持する段位合わせて10段以上という猛者ですがとにかく残念な奴なんですね。
数あるエピソードの中でも少し紹介すると。
慰めているつもりが・・・。
仕事上であるトラブルが起こり、先方との折衝や後始末で少々へこみ気味になったことがあったのですが。そのときにこいつが私を元気づけようと、どこで覚えて来たのか覚えたのならきちんと覚えるべきところを。
「な~に心配いりませんよ!人の噂も百十五日と言いますから大丈夫です(キリッ!)」
はあ?何で俺だけ人より四十日も長いねん!
さすがにこれを聞いたときは二の句が継げずに思わず笑ってしまいました。
美味しいものを食べて思わず・・・。
私がたまに行く「出てくるものがすべて美味しい」という奇跡のようなお店があるのですが、たまたまそこに一緒に行ったときの話し。
「美味い、美味い」と食べている奴に向かって「な?ここ何食べても美味しいやろ?」と聞くと奴はおもむろに女将さんに向かってひと言。
「いやぁ、ほんとにもう全部食えたものじゃないですよ」
???・・・ぶぁっかもん!なんてことを!
一瞬顔が引きつるのが分かりましたね。よく真意をただしてみると奴が言いたかったことは「他所で食べることが出来ないくらいの美味しさです」ということが言いたかったようですが。
まぁ彼のあるかなきかの名誉のために付け加えると、仕事はテキパキこなし人当たりも良いのでかろうじて残念な人ラインに踏みとどまっていますが、そうでなければただのアホですね(笑)
このような事態にならないためにも伝える前には、冷静になって自分で考える習慣をつけたいものです。
奴はもうすでに遅いかもですが・・・。