読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

自分流儀のダンディズム♪

ファッション、映画、小説、音楽好きなことを好きなように語ります。

エルトゥールル号遭難事件と映画「海難1890」♪

映画
スポンサーリンク

 

エルトゥールル号遭難事件

 

1890年(明治23年)6月7日オスマン帝国の軍艦「エルトゥールル号」が船長以下約600名の乗組員と共に親善訪日大使団として来日。

 

彼らは明治天皇に皇帝親書を奉呈し歓迎を受け、9月15日台風の季節だからという日本側の制止を振りきって横浜から帰国の途につきます。

 

しかし翌16未明台風による強風で紀伊半島樫野崎で座礁。船は水蒸気爆発をお起こし沈没、乗組員は海に投げ出されました。

 

灯台守から通報を受けた大島村樫野の住民は総出で救出活動にあたり、69名が救出され怪我の手当と介抱につとめます。このとき男も女もみんなが裸になって、低体温の怪我人を暖めたと言われています。

 

そして台風の影響で漁に出れず食料の蓄えも少ないにもかかわらず。村人たちは衣服や卵、さつまいもなどの食料を与え必死に看護しますが食料は減るばかり。

 

そして残ったのは非常食として飼っているニワトリだけ「どうしよう。これを食べてしまったら・・・」そのとき島の女たち「お天道様が守ってくださるよ」と最後に残ったニワトリをトルコ人たちに食べさせたそうです。

 

こうして彼らは一命を取りとめましたが、海岸にはおびただしい遺体と船の残骸が。

 

男たちはその遺体を引き上げ丁重に葬りましたが、全員が「遠い外国から来て、日本で死ぬなんて」と胸が張り裂ける思いで声を上げて泣きました。

 

この事件は和歌山県知事から明治天皇に言上され、明治天皇はただちに医者や看護婦を派遣。そして傷が癒えた生存者を軍艦「比叡」「金剛」に分乗させトルコに送還させ、日本全国から集まった弔慰金は犠牲者の遺族に届けられたのです。

 

        f:id:rintaro95:20151217140501p:plain

 

和歌山県串本町樫野崎灯台に近くには「エルトゥールル号殉難将士慰霊碑」が立ち、町とトルコ大使館共催による慰霊祭が現在も5年ごとに行われています。

 

そして1985年テヘラン

 

激化するイラン・イラク戦争のさなかサダム・フセインは今から48時間後、イラン領空を航行する飛行機の無差別攻撃を宣言。

 

各国は軍用機や民間機で自国民を避難させましたが、日本政府はテヘラン日本大使館に対し、自衛隊の海外派遣不可の原則により自衛隊機の救出は国会承認が必要と通達。

 

ナショナルフラッグである日本航空も「航行の安全が保障されない限り、救援機は出せない」と要請を拒否。

 

約250名の日本人がメヘラーバード国際空港のロビーに取り残されるという危機的状況下に置かれました。おそらく取り残された日本人は政府から棄民扱いされたと絶望的な思いに駆られたでしょうね。

 

(現在は2013年の自衛隊法改正により、有事の際は相手国の許可を得た上で防衛大臣の指揮により救出することが出来るようになりました)

 

その絶望的状況の中、野村駐イラン全権大使はトルコの ビルレル全権大使に窮状を訴えたところビルレル大使は「分かりました。直ちに本国に救援機を派遣させましょう。エルトゥールル号遭難のときに受けた恩義を知っています。その恩返しをさせていただきましょう」要請を快諾。

 

当時トルコのオザル大統領も「今こそエルトゥールル号の恩を返すときだ」と救援機を2機に増やすことを決断。

 

こうしてタイムリミット15分前にようやく在テヘラン日本人はトルコ経由で帰国の途につくことが出来ました。ちなみにこのとき取り残されたトルコ人も大勢いましたが、日本人を優先することを非難する人はいず、彼らは粛々と陸路で帰国しました。

 

何故トルコ機が救出に来てくれたのかそのときは日本政府もメディアも分からなかったそうで、後に事情をしった政府は決死の覚悟でフライトし日本人を救ってくれた、機長始め客室乗務員など13人に勲章を授与、感謝の意を表しました。

 

日本人の殆どが忘れていた、あるいは知らなかった100年前のことをトルコの人たちは心に留め日本人を救ってくれたんですね。

 

スポンサーリンク

 

www.excite.co.jp

 

映画「海難1890」

 


内野聖陽が主演!映画「海難1890」予告編

 

そしてつい先日友人2人と(ひとりはこの作品の出演者)映画を観て来ましたが、鑑賞後は3人目は真っ赤。何度も涙が流れました。

 

出演した友人によると田中光敏監督は「助けを求める人がいれば手を差し伸べる、そんな絆を描きたい」と言っておられたそうです。

 

内容は二部構成になっており前半は1890年のエルトゥールル号遭難事件を、後半はイラン・イラク戦争時のテヘランでの日本人救出を。

 

司馬遼太郎は「日本人の原型は明治にある」言いましたが、当時の日本人の美しく献身的な行為は本当に心が揺さぶられます。

 

そしてその恩を100年経っても忘れていなかったトルコの人たちの想いにも、胸が熱くなります。

 

特別試写会では安倍総理とトルコのエルドアン大統領が並んで鑑賞されていましたが、トルコでも12月25日に公開されるそうです。

 

こういう作品こそ学校で上映し子供たちに歴史の真実を教えるべきだと思います。

 

ひとりでも多くの日本人に観て貰いたい、歴史の意義を感じて貰いたいです。

 

 

海難1890 (小学館文庫)

海難1890 (小学館文庫)

 

 

 

日本、遥かなり エルトゥールルの「奇跡」と邦人救出の「迷走」
 

 

 

rintaro95.hateblo.jp

 

 

rintaro95.hateblo.jp

 

 

rintaro95.hateblo.jp