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スクリーンで出会った3人の実在したギャング・スターたち♪

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古くは1932年ジョージ・ラフト主演「暗黒街の顔役」から現在に至るまで、アメリカ映画に欠かせないジャンルになったギャングモノ。

 

日本では東映が任侠路線から「仁義なき戦い」始め深作欣二監督の実録路線に方向を転換し、ヒット作を多く生み出しましたが、アメリカ映画は昔から実録路線で、実在したギャング・スターが多く映画の主役や脇役として登場しています。

 

ゴッドファーザー」のモデルがニューヨークの五大ファミリーのひとつジュノベーゼファミリーのドン、ヴィト・ジュノベーゼなのは有名ですね。

 

またシカゴのアル・カポネや、帝王ラッキー・ルチアーノなどは数多くの作品に登場していますね。

 

それ以外にも実在したギャング・スターが登場する印象深い作品があります、ということで今回は少しだけひねってみました(笑)

 

ビリー・バスゲイト」ダッチ・シュルツ。

 

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禁酒法時代ビールの最大の供給元で「ビール男爵」と呼ばれ、またハーレムのナンバーズ賭博の利権を強引に独占し巨万の富を築いたユダヤ系ギャング。

 

映画で描かれているように相当凶暴な性格だったようで、ビールの供給を拒否する店には容赦ない制裁を加えイタリア系マフィアとも数々の抗争を繰り広げたそうです。

 

一時は隆盛を極めたシュルツも脱税で告発されニューヨークを追われニューアークに本拠を移しますが、自分を告発した検事トーマス・デューイの暗殺を謀ります。

 

しかしこの暗殺を実行すればギャングへの取り締まりが強化されることを恐れたシンジケートの議長ラッキー・ルチアーノは、マフィアの粛清組織「マーダー・インク」にシュルツの暗殺を命令。

 

ニューアークのレストランでふたりのヒットマンによって銃撃され病院に運ばれますが8時間後に死亡。最期の言葉は「俺のことはほっといてくれ」。

 

ちなみにラッキー・ルチアーノはシュルツを「一番安っぽい男」と呼んでいましたが、それはおしゃれで高価なスーツを着ていたマフィオーソに比べ、シュルツがいつも安物のスーツを着ていたからだそうです。

 

           

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バグジー」ベンジャミン・バクジー・シーゲル。

 

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オーダーメイドのシルクのシャツに当時としては最高級の200ドルのスーツに身を包み、肌や髪の手入れを欠かさずジムで体を鍛え指にマニキュアを施す。

 

そして眠るときは必ず二重あごを予防するためにチン・ストラップを付けていたというハリウッドスター並みの伊達男。

 

彼もシュルツと同じユダヤ系のギャングですが、そのエレガントは外見とは裏腹に相当気性は激しかったようです。

 

ニックネームである「バクジー」とは「ばい菌や害虫」という意味ですが狂的要素のあった人間に対するニックネームで、目上の人間や心を許した人間以外に「バグジー」と呼ばれると容赦なく叩きのめしていたそうです。

 

1920年代、後にルチアーノがイタリアに強制送還されシンジケートを引き継ぎ地下帝国の王と呼ばれたマイヤー・ランスキーと組んで盗んだ車を闇ルートで捌き、テリトリーを拡大した彼らはバグズ&マイヤーギャング」と呼ばれ他のギャングから恐れられました。

 

シーゲルを語る上でどうしても外せないのは、ラスベガスのフラミンゴホテルですね。

 

砂漠の中の小規模な賭博場があっただけの土地に目をつけ、主にシンジケートからの融資で巨大ホテルの建設を計画。

 

彼の人物評価は別としてもその先見性は大したものですね。しかしアイデアを実現するため金に糸目をつけず、建設費用は当初の予定の5倍の600万ドルにまで達しました。

 

オープンしてもなかなか収益は上がらず、シーゲル自身の浪費と資金の使い込みが発覚。ここに至ってシンジケートは彼の暗殺を決意。

 

自宅のソファで新聞を読んでいたシーゲルは庭に潜んでいたヒットマンに、9発の銃弾を浴びせられ両目を吹き飛ばされ死亡しました。

 

甘いマスクが自慢だったシーゲルには何とも皮肉な結末ですね。

 

生前彼が昔犯した殺人を機嫌よく語り始めたとき、その場にいた人が恐れる様子を見せると彼はこう言ったそうです。

 

「心配ないよ、我々は我々だけで殺しあうだけだ」

 

 

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「奴らに深き眠りを」バンピー・ジョンソン。

 

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ハーレムゴッドファーザーと言われた伝説のギャング。

 

ギャングでありながらハーレムの貧しい住人に食料を配ったり、就職の世話や子供たちが間違った道を歩まないように諭すバンピーを人々は「ハーレムのロビン・フット」と呼んだそうです。

 

しかしその反面ハーレムの女王ステファニー・セントクレアと組んで、ハーレムのナンバーズ賭博牛耳っていました。

 

そしてダッチ・シュルツが強引な手段で賭博利権を独占しようと抗争を仕掛けて来ると多くの仲間がシュルツの軍門に下る中、彼だけは徹底抗戦したような激しい性格でもあったようです。

 

実際彼にはイタリア系のマフィオーソユダヤ系ギャングも一目おいていたようで、ラッキー・ルチアーノとも親交があったとも言われています。

 

特にダッチ・シュルツとの抗争は相当激しかったようで、彼の親友や部下が多く殺されましたがシュルツ排除の目的があったラッキー・ルチアーノが彼を支援していたそうです。

 

この時代のギャング・スターの多くが悲惨な最期を迎えた中、ジョンソンは1968年、心臓発作によって生涯を終えています。

 

彼の死後妻が出版した著作には、ビリー・ホリディやデューク・エリントンとも深い親交があったことが記されています。

 

1930年代世界恐慌が起こり黒人が職に就けなかった時代彼はいつも言っていたそうです。

 

「ナンバーズ賭博はハーレムだけで2000人の黒人に職を与えているんだよ」

 

 

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