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自分流儀のダンディズム♪

ファッション、映画、小説、音楽好きなことを好きなように語ります。

冒険小説ならこれを読め!読まずに死ねない5作品♪ 海外編

本・小説
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rintaro95.hateblo.jp

 

海外における冒険小説は、伝承文学の発生と同じくらい古く西欧古代文学はすでに典型的な冒険小説であったようです。

 

海外編は冒険小説好きなら必ず読んでいる、少しベタなチョイスですがどの作品も読んで損はなし!自信を持ってオススメ出来る傑作揃いです。

 

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ディック・フランシス「興奮」

 

 「金のためにやったのではないと言うのなら、いったい何のために引受けたのだ?」私はかすかに微笑んだ、自分の答えが我ながらおかしかった。

「スリルのためですよ」

 

もはや古典と言ってもいいディック・フランシスの「競馬シリーズ」。

 

障害レースで大穴が続き、勝った馬は明らかに興奮剤を使用した形跡があるにもかかわらず、調べてもその証拠は出て来ない。

 

そこで理事のオクトーバー伯爵は牧場経営者ダニエル・ロークに真相究明を依頼するところから物語は始まります。

 

元障害レースの騎手だったフランシス、競馬に関する描写はリアルですが競馬を知らない方でも心配御無用!読み始めたらぐいぐい引きこまれます。

 

落ちぶれた厩務員として、イギリスの厩舎に潜入するローク。信用を得ようと悪事に手を貸し周囲から軽蔑されても、傷ついた心を硬い殻で覆いやり遂げようとする、そんなタフガイに思い切り感情移入しながら、クライマックスまで一気に読み進めます。

 

練り上げたプロット、ハラハラドキドキにストーリーそして登場人物のキャラクターどれを取っても文句なしの名作です!

 

J・Cポロック「樹海戦線」

 

 元ベトナムの秘密特殊部隊員マイク・スレイター。かつての上官に招かれるがその上官は何者かに銃撃される。

 

そして最後の言葉「あの男は、君を狙うぞ。マルヴァル、パーキンズもだ」

 

そしてかつての仲間が次々と殺され、自らの身に危険が迫ったスレイターは遂にパーキンズと共に迎撃に立ち上がる!

 

相手はパリチェンコ率いるソビエトの最精鋭の特殊部隊12名。この展開で面白くないわけがありません!

 

特にラストのカナダの森林地帯でのソビエト特殊部隊との戦闘。緻密な作戦で奇襲をかけ、罠を仕掛け徐々に相手を追い込んで行くシーンでは最高にエキサイティング!

 

この辺りは元グリーンベレーだったポロックの真骨頂ですね。ページをめくる手が止まらず、でも読み終えてしまうのが惜しい!ブッチギリの面白小説です。

 

ギャビン・ライアル「深夜プラス1」

 

元諜報部員と凄腕だがアル中のガンマンが、警察と殺し屋に追われている大富豪をブルターニュからリヒテンシュタインまで、護送する仕事を請け負う。タイムリミットは午前0時1分・・・つまり深夜プラス1。果たして無事に到着出来るのか?

 

1965年に発表された小説ですが、今読んでも少しも古さを感じさせない。冒険小説不朽の名作です。

 

元諜報部員であるルイス・ケイン、精神的な弱さからアルコールに頼るガンマンのハーヴェイ・ロヴェル。そして大富豪のマガンハルトとその秘書ジャーマンを乗せたシトロエンDSが東に向けて疾走します。

 

警察の網から逃れ、襲い掛かってくる殺し屋の襲撃に合い、まるでノンストップアクションのような息もつけない展開!

 

優れた小説がそうであるように、この作品も緻密なディテールの積み重ねと、登場人物のキャラクター造形が際立っているので読み進んで行くと、いつの間にか主人公のふたりに感情移入して行きます。

 

何度読み返しても、その度に面白いやはり名作ですね。

 

因みにアル中のガンマン、ハーヴェイ・ロヴェルはハヤカワミステリーの冒険小説人気キャラクター部門1位を獲得し「ルパン三世」の、次元大介のモデルになったと言われています。

 

デズモンド・バグリィ「高い砦」

 

 「男の中に熱い血が流れている限り、不可能はないんだよ」

 

冒険小説史上に残る名セリフでお馴染みの作品ですね。初めて読んだ10代の頃からもう何度読み返したか分からないくらいの面白本です。

 

元空軍パイロットのオハラはフライト中、ハイジャックに遭遇しアンデス山中に不時着を強いられる。無謀な不時着で機体は損傷が激しくハイジャック犯人は死亡。

 

生き残ったオハラと乗客の9名は、険しい山中を救助を求め下山しようとするが突然銃撃を受ける。ハイジャック犯の狙いは乗客のひとりで南米のある国の元大統領暗殺にあった。

 

そこで彼らはこの人物を救うために闘いを決意する。食料も武器も持たない彼らはいったどうやって闘うのか!

 

ここで登場人物のひとり歴史学者のアームストロングの助言で、武器を作るのですが、そのアイデアにはアッと驚かされます!

 

その後、戦闘班と救助要請班ふたてに分かれて物語は進んで行きますがそれぞれの闘いが映画のカットバックのように描かれ、読者を引き込みます。

 

果てしてオハラたちは脱出に成功するのか!冒険小説のエッセンスが詰まったようなイッキ読み必至の作品です。

 

A・Jクィネル「燃える男」

 

ひとりの少女との出会いが、虚無感に覆われた男の心を変える。再生を描いた冒険小説の傑作です。

 

酒浸りの日々を送っていた元外人部隊の傭兵クリーシィは、イタリアの富豪の11歳になる娘ビンタのボディーガードを引き受ける。

 

誰をも拒絶すクリーシィも、ビンタの素直な性格に心を許し始めるが、ビンタはクリーシィの目の前で誘拐され、やがて死体となって発見される。

 

酒まみれのなまった体のせいで、ビンタを守りきれなかったクリーシィは以前のような体を取り戻し復讐へと立ち上がる。

 

物語は3部構成からなっていて、1部は不器用で人を拒絶していたクリーシィがビンタの愛らしさに触れ、次第に心を開いて行くさまが描かれます。

 

このシーンはほのぼのと暖かく、微笑ましく描かれている分中盤からのクリーシィに感情移入してしまいます。

 

2部では復讐に備えての準備期間、友人の亡き妻の故郷マルタ諸島ゴゾ島での再生のためのトレーニングや、島の人々との触れ合いが描かれ。

 

そして3部でいよいよビンタを殺害したマフィアへの復讐劇の幕が開きます。

 

この辺りでもう完全にクリーシィが乗り移り「行け!やったれ!」と心で叫びながら物語に入り込んでしまいます。トニー・スコット監督の「マイ・ボディーガード」の原作ですが、映画とは少し描かれている視点が違いますね。心を揺さぶられる作品です。

 

前回の日本編はわりとスムーズに決まりましたが、海外編は悩みました。

 

冒険小説でアステリア・マクリーンやジャック・ヒギンズが入ってないのはいかがなものか・・・。フレデリック・フォーサイスやクライブ・カッスラーはやっぱり入れないとなぁ・・・。など考えましたが今回は自分が読み返した回数が多い作品をチョイスしました。

 

不満を募らせている冒険小説ファンの皆さんにはお詫び致します。