自分流儀のダンディズム♪

メンズファッション・映画・音楽など好きなことを好きなように綴っています

「ラ・ラ・ランド」じゃ物足りない!MGMミュージカル魅惑のタップシーン♪

 

 

 

 目をみはるような個人芸こそミュージカルの醍醐味!

 

歴史に残るミュージカル映画だと今も評価され続けている「ウエストサイド物語」。そして今年度アカデミー賞で監督賞始め6部門を受賞した「ラ・ラ・ランド」。

 

どちらも名作の呼び声の高い作品ですが、私は「ウエストサイド物語」こそが、ミュージカル映画をつまらなくしたと思っています。

 

ミュージカルの世界にメッセージ性を盛り込み、歌と群舞を中心とした演出が当時は斬新だと言われ世界中で大ヒットしましたが、観た時から「これは何だか違う・・・」というような違和感が拭えませんでしたね。

 

ミュージカル映画に金字塔を打ち立てたMGM!

 

あくまで個人的な意見ですが私にとってミュージカルはやはり「MGM」!初めて観た「雨に唄えば」でジーン・ケリーとデビー・レイノルズそしてドナルド・オコナーの歌とタップダンスは私の目を釘付けにしました。

 


Good Mornin' - Singing In The Rain 「雨に唄えば」 グッドモーニング

 

それからはフレッド・アステアやジンジャー・ロジャース。エレノア・パウエルにシド・チャリシーなどの作品を夢中になって観続けましたね。

 

それらの映画には声高に何かを訴えかけることもメッセージ性もありませんが、何よりも観るものをアッと驚かせるような圧倒的な個人芸があります!

 

映画館が暗くなりMGMのライオンがスクリーンに映し出されただけで胸が踊るような思いがしました。

 

何故ならスクリーンの中で躍動する彼らの歌とダンスが自分にとって、素晴らしいメッセージでありかけがえのないエンタテイメントだったからです。

 

 

 魅惑のタップダンスシーン!

 

MGMと言えばやはりジーン・ケリーですね。ダンサーとしての評価は現在でもフレッド・アステアのエレガントさを評価される方が多いですが私もその意見を支持します。

 

アステアはMGMより以前にジュディー・ガーランドやミッキー・ルーニーなどとRKOでスターになった人でMGMでは当初はもう過去の人だと言ったような扱いだったそうです。

 

後にジュディー・ガーランドと共にMGMでも多くの作品に出演していますが、作品の数ではやはりジーン・ケリーには及びませんね。

 

その頃はあの大歌手フランク・シナトラもジーン・ケリーに相手役というポジションでしたから、いかにジーン・ケリーが当時大スターだったかよく分かりますね。

 

その二人の代表作の1本が「私を野球に連れてって」。この作品の主題歌は現在でもアメリカのメジャーリーグのすべてのスタジアムで7回終了時に流れる「Take Me out to the Ball Game」!

 

観客も一斉に歌い出すシーンをご覧になった方もおられると思いますが、そう!あの曲です!

 

今でも人々に知られている1908年に作曲され、1949年公開の映画の主題歌が未だに歌われているのは素敵なことですね。

 

TAKE ME OUT TO THE BALL GAME

 

スポンサーリンク
 

 

1950年代女性でベスト・タップダンサーと言われていたのがアン・ミラー。「小都会の女」というタイトルで公開されたこの作品。原題が「Small town girl」ですから間違いではないにせよもっと他にタイトルはなかったのかなと思いますけどねぇ。

 

しかしタップダンスは絶品です!

 


Ann Miller at her best!

 

そしてダンスと言えば何と言ってもフレッド・アステア!

 

ジーン・ケリーが「アステアのダンスに比べたら自分のダンスは体操だ」と言ったほどで、そのエレガントさは二度と出ない不世出のダンサーだと思います。そしてアステアと言えば「史上最高のダンスチーム」とハリウッドが絶賛したジンジャー・ロジャース。

 

ジョン・トラボルタ主演のミュージカル映画「グリース」で、男女のペアが名前を聞かれ「フレッド&ジンジャー」と答えるシーンがありますが、日本では分かりにくくてもアメリカでは今でもポピュラーな存在なんですね。

 


Swing Time - Rogers and Astaire

 

何度観ても鳥肌もののダンスですね。この二人のエレガントさに敵うコンビはいないでしょうね。

 

そして「ラ・ラ・ランド」の個人的感想

 

今年度のアカデミー賞で監督賞や主演女優賞始め6部門を受賞した、名作「セッション」のデミアン・チャゼル監督のミュジーカル作品「ラ・ラ・ランド」。

 

ヴィンセント・ミネリ監督の「巴里のアメリカ人」からインスピレーションを得たこの作品、日本でも公開前から評判で公開されてからの評価も高い作品ですね。

 

ある映画コメンテーターなど「こんな素晴らしいミュージカル映画はありません!」と口角泡を飛ばさんばかりに興奮してましたが・・・。

 

観終わった感想は「あの人ミュージカル映画をいったい何本観たのかな?」と正直思いましたね。例のほら、有名なキャスターと結婚したあの人ね。

 

作品自体は楽しく最後まで観ることが出来ましたが「セッション」のような余韻に浸るような衝撃は感じなかったですね。

 

ネタバレになるので詳しくは触れませんが、映画の至るところに過去のMGMミュージカル映画のオマージュとも言えるシーンが出て来ます。ミュージカル映画を数多く観た方には「あっ、あの映画のあのシーンね」とすぐに分かります。

 

結局この映画の評価のキモは40年代〜50年代のミュージカルを多く観たか、そうでないかで賛否が分かれるところにありますね。

 

極端に言えばMGMのミュージカルはストーリーも単純な「ボーイ・ミーツ・ガール」でメッセージ性を追求した作品ではありません。それでも今も人々を魅了しているのはスクリーンの中のダンスが、どんな言葉よりも観るものに強烈なメッセージとして伝わるからです。

 

1970代に「ザッツ・エンタテイメント」というMGMミュージカルのエッセンスを詰め込んた作品で昔の作品が見直されたように。

 

「ラ・ラ・ランド」でふたたびMGMミュージカルに興味を持つ人がひとりでも増えたらファンとしては喜ばしいことですね。

 

 

rintaro95.hateblo.jp

 

 

 

rintaro95.hateblo.jp

 

 

rintaro95.hateblo.jp

 

 

rintaro95.hateblo.jp

 

<